会員様インタビュー FONTSTORY
第9回 株式会社サイバーコネクトツー 様
福岡に拠点を置く株式会社サイバーコネクトツーは、総勢63名のスタッフを有し、家庭用ゲーム機(現在はPlayStation2用)のゲームソフトの企画開発を手がけている会社です。
一度見たら、一度触ったら忘れられないようなアクションゲームを、そしてどこか斬新で独創的で奇抜なRPGを制作すべく、各プロジェクトチームが熱い情熱を持って、常にこだわりのある作品づくりに取り組んでいます。その形となったのが「NARUTO-ナルト-ナルティメットヒーロー」で、今年秋には「ナルティメットヒーロー2」が発売される予定です。
様々なこだわりの中で、LETSの導入によって何がどのように変わったのかを率直に語っていただきました。
LETS導入の決め手は豊富な書体数と明確なライセンス
これまでゲーム中でフォントを使用する際には、二次使用に関する契約や費用が別途必要でした。通常、フォントは1書体(1ウエイト)ごとにライセンス料が発生するため、今までは企画の段階でどのくらいの書体数が必要なのか、または使用可能なのか、それに対してどのくらいのライセンス料が発生するのかなどの細かい計算をしなければなりませんでした。
ですが、1年程前にLETSを導入してからはそんな煩わしさから解放されました。LETSならそれに関わる契約の手続きや費用も発生しませんので非常に楽ですし、数ある書体の中から自由にチョイスでき、アイデア、デザインの試行錯誤しやすくなりました。 また、1書体あたりのコストパフォーマンスもとても魅力的でした。
LETSのフォント「アニト」で作業が軽減!
LETSのフォントは、ゲーム中の会話や情報ウィンドウ、ボタン用の飾り文字など基本的に汎用フォントとして使用しています。またWebページ上の飾り文字等にも使用しています。
ゲーム中でフォントを使用する上で重要なことは、読みやすさだと考えています。文字サイズを小さくしても潰れないか、見やすいフォントであるか、ゲームの世界観に合っているか、ということはとても大切な要素です。中でも「アニト」という書体は、縮小加工しても比較的潰れにくく読みやすいですね。実際ルビなどに使われている小さな文字は縮小すると潰れてしまうことが多く、1ドット1 ドット手作業で加工しなければなりませんが、「アニト」を使用することでそれらの作業が軽減し、時間を有効活用できますので大変満足しています。
そして、LETSを導入したことでデザインの底上げができ、幅も広がりました。いろいろなフォントを自由に選んでデザインできることは、精神的にも良い影響があると思います。
ゲームに活用できる多種多様なデザインフォントに期待
今後フォントワークス・LETSに期待すること・・・それはフォントの種類をもっともっと増やしてほしいということです。
1つはデザイン的に今のラインナップは印刷物向けに作られたフォントが多いと思いますが、SFチックでサイバーチックなカッコイイ系のフォントや、クールでテクノっぽいイメージのフォントなど、デザイン的なフォントが数多くあるとゲーム中にもっと活用できると思います。特に表示物はクールなイメージで書くことが多いので、その辺のバリエーションが増えると助かります。
もう1つはローカライズを念頭に置いて、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語など欧米言語への対応、さらにハングル語や特殊文字等にも対応してもらえると非常に助かります。特に韓国のゲーム市場は伸びているため、今後のローカライズは必須です。スムーズなローカライズが実行できるようフォント環境が整うことを望んでいます。
取材を通して、何事にも全力で取り組む姿勢と並々ならぬ熱意が感じられました。また、実際にゲーム制作におけるフォントへのこだわりや高い認識が感じられ、フォントメーカーとして大変うれしく思います。
企業情報
社名 | 株式会社サイバーコネクトツー |
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本社所在地 | 福岡県福岡市博多区博多駅前1-5-1 カーニープレイス博多11F(2007年9月移転) |
TEL | 092-483-5848 |
URL | http://www.cyberconnect2.jp/ |
設立 | 平成8年2月16日 |
従業員数 | 63名(2004年6月現在) |
事業内容 | 家庭用ゲームソフト企画開発 |
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